なぜリスク論はリスク対策に対し過度に否定的な結論を導くか 市村正也

リスク論批判：なぜリスク論はリスク対策に対し過度に否定的な結論を導くか Too risky risk analysis 市村正也 1 はじめに 人間の生命、健康、安全にとってなんらかのリスクが存在するとき、直ちにそのリスクを低減する対策を実施するのではなく、リスク対策が持つマイナス面を考慮して実施するかどうかを判断すべきとする考え方がある。対策のマイナス面とは、具体的には、対策にかかるコストおよび対策によって引き起こされる新たなリスクである。リスク対策は、そのようなマイナス面と、プラス面つまり対象になるリスクの減少とをはかりにかけ、プラス面が大きいと考えられるときにのみ実施されるべきである。この文章では、そのような考え方をリスク論とよぶ。また一般にもそのような考え方がリスク論と総称されていると考えられる。 リスク論の一般的な合理性は疑い得ない。あるリスクへの対策が別のより大きなリスクを

[rna]

前半のリスク論の脆弱性の指摘は妥当だと思うけど2-2以降の主張は所々筆が滑り気味だと思う。個別のリスク評価の穴はゼロリスク追及で対抗リスクを全く評価しないという穴と比較されるべきでは?

[ruletheworld]

自動車社会という根源的リスクを検討しよう

[REV]

著者が自動車を運転する時のリスク分析だか予防原則だかが気になる。

[takehiko-i-hayashi]

うーむ？藁人形ぽい気も。リスク対策を促進するリスク評価もあるし。リスク系の専門家はリスク論的合理性の限界に対してそんなに無自覚でもない→ http://p.tl/GamB http://p.tl/Aev9 http://p.tl/VXOq http://p.tl/DHvO http://p.tl/-B99

[maeda_a]

こちらも、厚生損失とかピグーとかコースとかワイツマンの話がなぜ出てこないんだろう…

[zatpek]

リスクを煽ることで利益を得られる立場の存在（イエロージャーナリズム、不安商法）について触れられていないのが不満。専門家と一般人の対立は彼らの飯の種。

[type-100]

なるほどねぇ

[naokigwin]

多くの場合、リスク対策が不要であると主張するために持ちだされるリスク論に対する批判。対抗リスク評価の問題点　目標リスク評価の問題点　人々の不安感

[somebodyssin]

"危険部位を除去すれば感染の危険はないという科学的知識を人々が否定したためではなく、対策が本当に完全に行われるかどうか、つまり規則破りが起きないかどうか、確信が持てなかったためである"