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多世界宇宙の探検 - 池田信夫 blog
量子力学とか宇宙論の本がたくさん出ているが、サイエンス・ライターの類が書いたのはやめたほうがいい... 量子力学とか宇宙論の本がたくさん出ているが、サイエンス・ライターの類が書いたのはやめたほうがいい。この分野では、議論はすべて実験データと数式で進められるので、そういう1次情報を理解していない素人がわかりやすい「イメージ」を書いたものは、信用できない。 では専門家が書いたものがいいかというと、必ずしもそうはいかない。リサ・ランドール『ワープする宇宙』は、前半は普通の素粒子物理学の歴史や解説だが、著者の本領である「余剰次元」の話はさっぱりわからなかった。著者は、いろいろな例をあげてわかりやすく説明する努力はしているし、翻訳もこなれているのだが、そもそも実験や数式で証明するしかない学説を図で解説してもらっても、それが正しいのかどうかはわからないし、余分な次元がかりにあるとして、so what? その点で本書は、前に紹介したサスキンド『宇宙のランドスケープ』と同じく、人間原理をテーマにしている
2007/08/30 リンク