子供はわかってあげない : 淡々 （マンガソムリエ廃業編）

自分にとって、２０１０年以降を代表するマンガの一つになった。 そもそも１０年単位で物事が変わるということには、何の根拠もないのだ・・・本来は。 それでも、この〇年代って言い方がしっくりきてしまうのは、カルチャーってやつの担い手が世代交代をするのに、１０年という単位がわりと合っていたからだろう。 例えば手塚治虫がデビューしたのが１９４７年で、ジャングル大帝の連載が始まったのが１９５０年だ。 その影響を受けまくったトキワ荘の面々が活躍したのが１９６０年代。 で、その８年後、１９６８年に、明日のジョーの連載が開始。それをきっかけに、１９７０年代は、「劇画」ブームが巻き起こる。 その劇画から、さらに緻密になった絵と、ポップな話を持ち込んだ、大友克洋のデビューが１９７９年。 で、大友克洋による、記号論的なマンガから、よりリアルな映画的なマンガへの転換がゴリゴリ進められるのが８０年代。 で、そこからさ

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”「これからは何も変わらないんじゃないの」ってことを、それでも肯定的に捉え、次の世代につなげていこうする、ある種の清々しい決意というか、誠実さのようなもの”