ララビアータ:戸田山和久氏の『哲学入門』（１）批判 - livedoor Blog（ブログ）

当初私は、この本（ちくま新書）を詳しく検討して、細部にわたる批評を書こうと思っていた。そのためメモをつけながら読み進めたものである。しかし、読み進むうちに、そのような内在的検討に値する価値が、この本にはまったくないことが明らかになったので、ここで記すことは、大雑把で外在的な批判にならざるを得ない。もっとも、そのような外在的批判の対象として見るならば、なかなかに興味深い症候的（症例的）な所がないわけではない。これも、この時代の批判的精神や自由精神の衰退を示すものではあるのだろう。しかも、大威張りのわがもの顔で恥ずかしげもなくステテコ姿をさらしている！ 「ありそでなさそでやっぱりあるもの」を物理的世界観の中に埋め込むという一貫した意図を本書は持っている、と言われる。ここで「ありそでなさそでやっぱりあるもの」と言うのは、ヒッグス粒子とかダークマターのことではない。これらの存在についてなら、物理学

[Humisawa]

"一見合理的な顔をしていても、正当とは言えない科学が一部存在し、正当と言える科学が何故正当と判定できるのか、我々の合理性一般に遡って吟味しなくてはならない"

[augsUK]

複素数はいくらなんでも「ありそうでなさそうでやっぱりある」の例に不適切じゃない?未だに「虚」数の文字に引きずられているとしか思えない。全体的に哲学の人が数学・自然科学を引用するのが偏ってて嫌いだけど。

[tsuka_ryo]

＞それでは数はどうなるのか？　つ『数の存在と数学とは何かをめぐる天使と悪魔の対話』