体罰とブレークスルーについて - 内田樹の研究室

『GQ』に毎月人生相談コーナーに寄稿している。 今月号は体罰についての質問だった。 たいせつな話なので、ここに再録しておく。 Q:体罰が問題になっています。武道における鉄拳制裁、愛の鞭というのはないのでしょうか A：武道ではありえないですね。人に向かって「努力がたりない」という理由で罰を与えるということは。 処罰で脅すというのは、はっきりした到達目標とタイムリミットがある場合に限られます。 能力の発現までのんびり待っていられないというときに、処罰の恐怖や、金や名誉といった利益による誘導や、マインドコントロールやドーピングが採用される。 時間が迫っているので「背に腹はかえられない」というのがそのときの言い分です。 でも、武道の修業というのは、いつ、どこで、どのような危機に遭遇するのか予見できない状態で、それに備えるものです。だから、「いついつまでに、これこれのことができなければ罰を与える」と

[inata]

職場でのパワハラによる精神疲労によるウツって、スポーツでの体罰問題と構図が似ている。 「努力が足りない」とか日本人のメンタリティに染み込んでいるのかな。 気がつけば、被害者が次の加害者へ(涙)

[ncc1701]

そもそも成績を数値化しないといけない体育やスポーツに武道を持ち込むこと自体が間違い。

[maicou]

努力できるのも才能のひとつ。の言い換えだよね。＞自分の可能性を低めに設定して「心身に無理をさせない」というのは生物としては合理的な生存戦略

[shgrune]

体罰なんぞは無いけれど、腰を痛めやすい職場環境にいるので、身体資源の「先食い」に共感したり。自分は陰口叩かれても無理しないから平気だけど、年下の同僚がコルセット巻いてアホみたいに作業してるの見ると…。

[justsize]

能力には差があるのに、努力する能力は差がないと考えているのでは、という主張にはっとさせられた。

[D-S-C-H]

わかり易い；体罰とブレークスルーについて

[kuroaka1871]

”武道の修業にはそういうタイムリミットがありません。というか、「リミット」という概念そのものがありません。 自分の心身の能力を、与えられた生涯のうちにどこまで高められるかを追求するものです。”

[meganeya3]

「限界の外に出ると、いいことがある」と思わせる場合は、今使ってはいけない身体資源は使われないのか？ んなわけない。伸びる喜びから身体を壊すヤツなんかいくらでもいる。

[kimmax2]

なるほどねー。道としてのスポーツをらしていきたい。

[death6coin]

日本の柔道は武道に入らないと言わないばかり

[lordkf]

机上の空論かとも思ったけど、武道家でしたか！　＞＞

[senchafreak69]

体育会系的価値観がいかに日本を壊すか。ということかな。昔はそれでうまく回っていたみたいなんだけどねえ。

[yoshinoking]

言いたいことはわかるが、今の問題には直接役には立たないのではないか。ある時点でパフォーマンスを最大値に持って来ることが無意味だというのなら、競技格闘技なんか今すぐ全部やめちゃえば？

[SasakiTakahiro]

自分の身体能力を「一生かけて高めてゆくもの」だとは考えない。それは学校体育でも同じ。

[iottena]

ごまかし。体罰の問題を「競技的努力に関する体罰」の問題に矮小化している。実際には陶冶目的でも体罰は行われている。/ 個人的には武と陶冶の結婚が、陶冶のための暴力を正当化しているのではと疑ってます＞武道

[TsutomuOnoda]

体罰とブレークスルーについて

[honehonerock]

"修業の途中の、まだろくに技術がない段階で生き死にの修羅場に遭遇したら、そのときには手持ちの資源を使える限り使ってなんとかするしかない。死ぬときは死ぬ。生き延びられたら修業を続ける。それだけのことです

[a-sun]

いじめについても一言お願いします。

[craftone]

「でも、人間の蔵している身体能力のほとんどは数値化できません。」あたりからついて行けなくなった。。

[tsuki-rs]

自分の枠を突破していこう。

[Outfielder]

武道のスポーツ化と成果主義の導入が体罰を生む。