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読本研究の現在: 忘却散人ブログ
わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本... わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 『国語と国文学』2023年11月号は、「読本研究の現在」を特集。10本の論考を載せる。発行が明治書院から筑摩書房に移っている。 私も「怪異語り序説ー前期読本への一視点ー」を書いた。前期読本を扱ったものが少なかったこともあって、巻頭になってしまったが、タイトルからわかるように、アイデアレベルの話である。一応「近世怪異文学史」「近世怪談文学史」を構想するとしたら、という前提でのアイデアなのだが、そこには当然「読本」が関わってくるという話。「怪談」という語は、実は近世以前の文献