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本の記事 : 〈本の舞台裏〉首まで届く「腰巻き」 - 上原佳久 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
表紙カバーと思って外すと、またカバーが現れる。そんな新書が店頭に並び始めた。例えば、羽生善治『決... 表紙カバーと思って外すと、またカバーが現れる。そんな新書が店頭に並び始めた。例えば、羽生善治『決断力』(角川oneテーマ21)。羽生三冠の写真が全面に載る1枚目を外すと、2枚目に定型の新書カバーが出てくる。 「ダブルカバー」と呼びたくなるが、この1枚目、実は帯だ。よく見ると、2枚目の本当のカバーより、高さが2ミリほど短い。 読者の目を引くコピーが躍り、売れ行きを左右する帯。出版業界用語で「腰巻き」とも呼ぶ。菊地悟・角川oneテーマ21副編集長は「まるで首まで届く『腰巻き』になったのは、それだけ新書市場の冷え込みが厳しいから」と話す。出版科学研究所によると、2012年のノンフィクション系新書の市場規模は推定198億円で、前年より14%減り縮小が続く。 書店で表紙が見えるように平積みされないと、なおさら売り上げは見込めない。カバー全体を覆う「全面帯」なら定型の新書カバーより目立ち、限られたスペ
2014/01/15 リンク