コラム別に読む : 若林正恭さん（お笑い芸人）と読む『オレンジ・アンド・タール』 | BOOK.asahi.com：朝日新聞社の書評サイト

若林正恭さん（お笑い芸人） ７８年生まれ。春日俊彰とお笑いコンビ「オードリー」。６月１０日のフジ系「ボクらの時代」などに出演。＝松本敏之撮影 ■世界との違和感を抱えて 『オレンジ・アンド・タール』 著・藤沢周（光文社文庫・５２０円） 「しっかりとドロップアウトしよう」と思った頃に出会ったのがこの小説です。芸人になろう、という僕の出発点と重なります。 大学生の頃、金髪やアフロだった友達が突然リクルートスーツを着て、就職活動を始めました。悪さもしていた彼らが当たり前のように社会人になっていくのが、一貫性がないように見えて、自分には違和感がありました。良い大学に進み、良い会社に入るのが幸せって、本当にそうなのか。ずっと疑問でした。でも、そんな違和感に共感を持ってくれる人もいませんでした。 藤沢周先生の作品は、芥川賞受賞作の『ブエノスアイレス午前零時』から読んでいます。孤独な男の人が多くて、世界と

[hiruhikoando]

藤沢周を選んだことに共感を。クールなようで根幹の部分が妙に甘いんだよな。それを含めて愛せるのは本当のファンだからだろうな。

[LittleBoy]

“世界に承認されたという感覚の少ない人間にとって、世界との違和感が強いからこそ、この小説がぴったりくるのかもしれません／自分の中では世界との違和感はずっと続いているテーマ”

[choco-holic]

5/20 朝日新聞に掲載された記事。『世界との違和感を抱えて』という見出しが彼らしくて本当に良いな…！