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ぼくはコミュ障だった(2,216字):ハックルベリーに会いに行く
先日、知り合いから「私も岩崎さんのようにコミュニケーションが上手ければ――」と言われ、びっくりした... 先日、知り合いから「私も岩崎さんのようにコミュニケーションが上手ければ――」と言われ、びっくりした。その人は、ぼくのことを「コミュニケーション能力が高い」と見ていたのだ。そのことが驚きだった。 なぜなら、ぼくは自分のコミュニケーション能力が高いなどと思ったことがなかったからだ。ぼくはコミュ障だった。そしてそれを、ずっとコンプレックスに思っていた。 ぼくが自分のコミュ障を意識しはじめたのは、中学生になってからだった。小学生の頃は、他者とのコミュニケーションが上手くいかなくても気にしなかった。しかし中学生になって自我が芽生えるようになると、その壁に突き当たった。 何か伝えようとしても伝わらない。面白い話をしようと思ってもスベってしまう。場を盛り上げようとしても、気持ちばかりが空回りして、かえって白けさせてしまう。 それでぼくは、高校生になる頃にはすっかり自信をなくし、いつしか誰とも口を利かなく
2014/07/28 リンク