深町秋生の序二段日記

昨日のＮＨＫ「鬼太郎が見た玉砕」はとても面白かった。 主役を演じた香川照之の演技もユーモラスで、水木コミックにある悲惨と間抜けが同居したような味わいが作品によく表れていた。近年の戦争作品では一番面白かった。 http://www.nhk.or.jp/nagoya/kitaro/index.html（公式サイト） とはいえこの８月になると、まるで冷やし中華のように「戦争話始めました」とばかりにあの戦争を語りだすメディアの風潮が好きではない。急にこの月となると昭和天皇の「堪えがたきを〜堪え」という玉音放送や、老人たちがいっせいに「あの戦争は……」と語りだし、テレビの司会者は眉をしかめて平和の大切さを訴えだす。 戦争を語ることは重要だけれど、この「８月になる→戦争を振り返る」という仕組みにはもううんざりだ。月曜にうちの近くのパチ屋がやる「マンデー銀龍祭」のようで芸がなさすぎる。ある日本レゲエミュ

[ushiwatat]

被害者としての認識のみに偏りがちな日本の8月歴史観への痛撃。

[maangie]

なるほど。コメント欄も。

[ma-rusuke]

「ああ、平和ってのはありがたいなあ。そう考えるとがぜんメシがうまくなってきた。毎日平和に過ごせるというのはありがたい。元気がでた！」

[atoz]

「「毎日平和に過ごせるというのはありがたい。元気がでた！」というなんだか現代人の癒しや新興宗教の現世利益みたいに消費されているされているだけのようで、なんともいえない気持ちの悪さを感じるのでした。」

[kurotokage]

“～というなんだか現代人の癒しや新興宗教の現世利益みたいに消費されているだけのようで、なんともいえない気持ちの悪さを感じるのでした。”

[Geheimagent]

甦れ、奥崎。

[blackseptember]

「渋谷にいるガキなんて文字の読み書きできるかも怪しいだろうに、そんなもん答えられるわけねえだろうになあ」

[jazzfantasista]

自分たちが「やられた。何かされた」という日にちを覚えていても、「やった。ぶっ殺した。はめた」ときの日にちを同じくらいのバランスで覚えていなければ、あまり意味がない。何も知らないよりも返って歪で恐い。

[morutan]

基本的には右リンク先と同じこと言ってるのだが、こちらのほうが伝わってくるものがあるのは余計なこといってないからかなぁ　http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Schwaetzer/20070809

[fujiko-m]

"自分たちが「やられた。何かされた」という日にちを覚えていても、「やった。ぶっ殺した。はめた」ときの日にちを同じくらいのバランスで覚えていなければ、あまり意味がないような気がする"

[mushizawa]

お盆と重なったせいで、特大鎮魂イベントとして強く条件付けされたというのはあるだろうね。あと「夏」や蝉時雨が持っているノスタルジックなイメージとか。※欄の「ファンタジー」は言いえて妙。

[nobody]

あとで9月7日らへん.

[throwS]

「平和の大切さを訴えたい。戦争の悲惨を訴えたい。二度とこうした悲劇を繰り返してはならない、ということを訴えて……儲けたい！　スポットライトを浴びたい！」

[mokkei1978]

うなづける意見。狂気映画好きとしても、開戦前夜を舞台にしたのが観たい。