なぜ『失敗の本質』から学べないのか - 月明飛錫

雑記 | 02:00 | 今月半ばに書いたエントリー「2つの「第二の敗戦」−原発事故と金融危機」に頂いたトラックバックをきっかけに、久しぶりに名著『失敗の本質』*1を取り出してざっと目を通してみた。失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1991/08メディア: 文庫購入: 23人 クリック: 500回この商品を含むブログ (203件) を見る 今回の原発事故に旧日本軍の敗戦を重ねる方は多く、私も改めてそれを感じた。簡単にいうと、原発事故も、90年代後半の日本の金融危機も、旧日本軍の敗戦も、国策を遂行するために官（軍）民あげて突き進み、根拠のない先入観（あるいは神話）を前提にしたため、冷静な状況把握とリスク管理ができず、常に対応が後手後手にまわり、しかも戦力の逐次投入で十分な

[steel_eel]

結局のところ、教育の問題が大きいとは思う。義務教育レベルで定量的な議論ができるくらいの訓練はすべき。印象、感情、空気で動いてりゃ、そりゃ失敗は繰り返すわ。

[hiroomi]

「1）当事者意識をもって読まない　2）組織は個人より強い」もっと手前に、他人事、関心がない、想像がつかないと、タイムラインは、人の方が世代交代が早いので残らない。

[SasakiTakahiro]

なぜ失敗する日本の組織はいまだに同じ構造を有しているのか。

[nisuseteuryalus2]

「多くの人々に読まれたにもかかわらず、なぜ『失敗の本質』から学べないのか」…花咲爺や舌切り雀という昔話を聞いて、自分のことを「正直爺」と思いこそすれ、「隣の爺」かもしれないとは疑わない皮肉に似ている