negative dentry と tmpfs で negative dentry がキャッシュされない理由について調べた - hibomaの日記

kazeburo さんの 一時ファイルとdentry cacheとメモリ を読んでからしばらくファイルシステム周りを調べていたのでした。 先のエントリで /tmp のファイル作成/削除を繰り返して dentry キャッシュ がもりもり溜まっていくのは negative dentry であることが理解できました。 negative dentry とは negative dentry とは 存在しない inode に対応する dentry です。 dentry キャッシュの役割は RAM より低速な HDD や SSD などの二次記憶装置からのディレクトリエントリの読み取りをメモリにキャッシュしておき高速化するためですが、negative dentry をキャッシュすることで存在しないディレクトリエントリの読み取りもキャッシュされます。 「存在しないのにキャッシュ？」がしばらくイミフだったので

[tvsk]

“インメモリなファイルシステムで negative dentry を保持してもメモリの無駄になるしハッシュ検索の時間も無駄になる。のですぐ消す”

[lesamoureuses]

“一方で File::Temp の tmpfile() のようにランダムなパスを生成し同一パスの再利用を避けるケースと相性が悪い”

[walf443]

すばらしい

[potato777]

negative dentry＝存在しない inode に対応する dentry。存在しないパスをopen(2)やstat(2)すると作成。存在しないパスへの問い合わせをキャッシュ。インメモリなfsでは不要なので無効。なるほど。

[hirose31]

tmpfs negative dentry

[antipop]

グレートエントリだ

[matsumoto_r]

公開情報から生じた新たな疑問をきちんとまとめて公開して頂けるのほんとに感謝。