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「98年組」はあるか - 人生という憂鬱のためのアーカイヴズ
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「98年組」はあるか - 人生という憂鬱のためのアーカイヴズ
「98年組」というのはあるか、といえば、おそらくは、ある。では「98年組」というのはいったいどのよう... 「98年組」というのはあるか、といえば、おそらくは、ある。では「98年組」というのはいったいどのようなものなのか。小説家の古川日出男は、『すばる』3月号(先月号)に載っている、翻訳家である柴田元幸との対談「イッツ・オンリー・ロックンロール文学」のなかで、次のようにいっている。 ロックに寄った話を少し。個人的に日本のロック・シーンというのは七、八年前に突然変わったと思っています。強引にとらえると自分がデビューしたころなんですが、全くナチュラルに聞えるロックンロールが日本に生まれ始めてびっくりしました。それは今も続いています。 (略) そのナチュラルな感じというか、憧れをなくして、境界がなくなっていく、ロックンロールに起きたことと、自分がやってきたことは近いと思います。僕のデビューが九八年だから、勝手に「九八年組」と名づけているんですけれど。 「イッツ・オンリー・ロックンロール文学」(「すばる