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思考の消化器官
“スキアシガエルでは、同じ種のオタマジャクシのなかに、二つの違ったタイプが現われることがある。ふつ... “スキアシガエルでは、同じ種のオタマジャクシのなかに、二つの違ったタイプが現われることがある。ふつうのタイプは、変哲のない藻類を食べるもので、もう一方の共食いタイプと呼ばれるオタマジャクシは、ふつうのタイプとは違った顎と歯が発達し、他のカエルのオタマジャクシを食べるばかりか、共食いもするのだ。この共食いタイプのオタマジャクシは、非常に巨大になり、長さ一八〇ミリメートルになるものさえあるという。 このように二つのタイプが現われることには意味がある。もし、雨が多く降って水が十分あれば、ふつうのタイプが成長し、変態できる。ところが雨が降らず、水が足りなくなれば、どうすることもできなくなったふつうのタイプを餌にして、共食いタイプが成長し、変態するのだ。スキアシガエルは、二つのタイプのオタマジャクシを用意して、不測の事態にそなえているのである。”
2014/10/10 リンク