極東ブログ : [書評]東京奇譚集（村上春樹）

先日「極東ブログ: [書評]回転木馬のデッド・ヒート（村上春樹）」（参照）を書いたがそういえばこれに類する他者体験聞き書き的短編小説「東京奇譚集（村上春樹）」（参照）をまだ読んでいなかったことを思い出した。以前「極東ブログ: [書評]海辺のカフカ（村上春樹）」（参照）でも書いたが、私は長いこと村上春樹の小説を読めない時期があった。それ以前はほとんどコンプリートと言えるようなファンでもあったのに。 「東京奇譚集（村上春樹）」だが文章がこなれていて軽く読める。それでいてかなり深みと意匠があり、円熟した作家の作品だととりあえず言える。少し留保がつくのは意匠が強すぎて実験的というのは作品のブレを感じる部分もあるからだ。 古典作品もよいにはよいのだが、自分の感性にあった同時代の小説家や歌手がもてるというのはちょっとしたあるいはけっこうな幸せの一つだと、本書を舐めるように読みながら思ったし、いくどか中

[rsakamot]

品川猿"およそ真実の生を生きることは自分の死の形を受け入れることだし、愛なき存在として生を受諾しながら、そのために誰かを愛していかなくてはならないプロセスに至る。"

[hihi01]

私の中でこの本の内容に関する記憶がなかった。いま、finalventさんの書評を読んで、ああ、そうだったかなという印象を持った。それはともかく、この本があって、エルサレムでの演説につながり、１Q84へと流れるのかなと

[summercontrail]

"およそ真実の生を生きることは自分の死の形を受け入れることだし、愛なき存在として生を受諾しながら、そのために誰かを愛していかなくてはならないプロセスに至る"

[hasenka]

プロセスワークで自分の存在の気付き露にしていく作業のようだな

[sap0220]

「およそ真実の生を生きることは自分の死の形を受け入れることだし、愛なき存在として生を受諾しながら、そのために誰かを愛していかなくてはならないプロセスに至る」、というモチーフを紡ぎ出すところが凄い。

[kousyou]

東京奇譚集は個人的には「日々移動する腎臓のかたちをした石」が傑出していて続いて「偶然の旅人」かな。読んだの結構前なのでまた読み直すと印象変わるかもしれない。