震災のさなかに誕生の赤ちゃん 曽祖父の葬儀に参列 石巻 （河北新報） - Yahoo!ニュース

東日本大震災のさなか、宮城県石巻市の民間病院で生まれた赤ちゃんがいた。ひ孫の誕生を心待ちにしていた曽祖父は津波にのみ込まれて亡くなり、３０日に葬儀があった。遺族は生死の巡り合わせに思いをはせ、子どもの健やかな成長を願った。 震災直後に生まれたのは、同市の永沼博之さん（２８）と千尋さん（２８）の次男珠音（しおん）ちゃん。 千尋さんは地震が発生したとき、分べん台にいた。「陣痛の痛みと揺れの恐怖で意識が遠のきそうになった」と千尋さん。余震が続く中、医師は吸引分べんを行い、午後３時１８分、元気な産声が上がった。 病院は津波で浸水し孤立状態に。同じころ、造船関連会社に勤めていた博之さんは建造中の船ごと漂流したが、救出された。がれきの中を病院まで歩き珠音ちゃんと対面。千尋さんと長男蓮翔（れんと）君（５）と共に１４日、病院を後にした。 珠音ちゃんの曽祖父津田司郎さん（７９）は海運会社を経営してい

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