豊響、涙の初金星 渾身の小手投げで館内沸かす （産経新聞） - Yahoo!ニュース

今場所初めて大入りとなった館内が、大番狂わせにどよめいた。 豊響は立ってすぐ、もろ差しを許す絶体絶命の体勢に。白鵬に一気に寄られたが、そこで右から渾身（こんしん）の小手投げ。相手の右肩が落ちるのが早く、行司差し違えで初金星。目の前で大関を倒した同門の妙義龍、豪栄道に刺激を受け、殊勲の星で“境川劇場”を締めくくった。「全然、覚えていない。夢みたいです」。勝ち名乗りを受ける際、審判で土俵下に座る境川親方（元小結両国）と目が合うと涙があふれた。 山口・響高出身。卒業後、造船所などで働いた。稽古せずに出た国体で個人１６強入りし一念発起。誘いを受けていた境川親方に入門を志願した。 ２年前には野球賭博に関与し、心労から体重が１０キロ以上落ちた。昨年の名古屋場所では右足首を負傷。下を向きそうな時期にも、師匠は変わらず厳しい指導を続けてくれた。「ここまで育ててもらって、良いところを見せられて良かった

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豊響、涙の初金星　渾身の小手投げで館内沸かす