エピソードその三：雪の日のＪＲ東海道線

PM 6:00 それはある寒い雪の日のことだった。 会社の友人の中山と俺はいつものように夕方も５時半になると 「もーやってらんねー」 などと話し合って帰り支度を始め、6:00 にはＪＲ東海道線の川崎駅に居た。 俺達２人は藤沢にある同じ会社の寮に住んでおりいつも いっしょに帰っているのであった。 しかし川崎駅で、他の人たちが下りの満員電車に 乗ろうとして逆に押し出されている姿などを見て しまったため、東京駅に行って（全席指定の特急である）湘南ライナーに 乗ってぜいたくに帰ることにした。川崎から東京駅に行くのは、 帰るのと同じ距離を正反対に進むことになるので、それはとても贅沢なことだった。さらに定期購入区間外なので本来やってはいけないことだった。 これから話すことを聞いたら、そんな２人に神様が 罰を与えたのだと思うかもしれない。 PM 6:20 新橋で全然空いている下りの東海道とすれ違