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伊藤亜紗『どもる体』 - 連想読書日記
はじめに しゃべることがあまり得意ではない僕は、『どもる体』の序章を読んでいて、ハッとした。しゃべ... はじめに しゃべることがあまり得意ではない僕は、『どもる体』の序章を読んでいて、ハッとした。しゃべるときの体や各器官の動きについて語られていて、しゃべること=言葉選びという等式をつくってしまっていたことに気づいたからだ。当たり前すぎて見落としていた視点だった。 この本はどもりに注目し、しゃべることの身体運動としての側面にせまる。どもりとは、思ったのとは違う仕方で言葉が体からでてくること。吃音ともいう。現象としての吃音をフラットに観察していくと、その先に見えてくるのは、誰にでもあてはまる”ままならない身体”の姿である。 どもりの変化:対処法が症状に どもりの具体的な症状は、3段階で整理されている(もちろん個人差はあることに留意)。はじめに見られるのは、「連発」である。「たまご」と言いたいときに、「たたたまご」となってしまう。次に、この連発を回避しようとして、現れるのが「難発」である。これは何
2018/08/15 リンク