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All Green 【第8回】短編小説の集い - 明日の雲ゆき
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All Green 【第8回】短編小説の集い - 明日の雲ゆき
先月に続いて今月も参加させて頂きます。締め切りギリギリで申し訳ありません。 novelcluster.hatenablo... 先月に続いて今月も参加させて頂きます。締め切りギリギリで申し訳ありません。 novelcluster.hatenablog.jp 「All Green」 さらさら、さらさら、風が流れる。 若葉のこすれ合う音。小花の藪が揺れ、木漏れ日が踊る。 緑の天幕の下、まどろんでいたタマの鼻先をかすめて花アブが飛んで行ったので、反射的に体をひねって起き上がった。もっと若い頃だったら、さらに闖入者をめがけてジャンプしたが、もうそんな愚を犯す歳ではない。タマは雄の三毛猫で推定十一歳。生まれて初めて迎えた冬のある日この庭に迷い込んで、以来ずっと住み着いている。 庭の主は、いたずら好きでいつもなにか企んでいる楽しいじい様だった。ただ少々頭が硬いところもあって、猫の名前といえば『タマ』だと決め込んで、雄で三毛なのにタマという名になってしまった。だが彼は名前にたいして拘りはないから、どうでもいいことだ。じい様は食べ