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帝國銀行、人事部12 - 事実はケイザイ小説よりも奇なり
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帝國銀行、人事部12 - 事実はケイザイ小説よりも奇なり
「この通達をご存知ですよね」山階が暗い声を出す。 「これを知らない人事部担当は無能と聞きました。田... 「この通達をご存知ですよね」山階が暗い声を出す。 「これを知らない人事部担当は無能と聞きました。田嶋さんは明らかに驚いた表情をなさっていましたから、やはり知っているのでしょうね」そう言って山階は微笑んだ。先程まで田嶋の目の前にいた銀行の中で勝ち組ではなく感情的でさえない行員は消え、得体の知れない粘着質な人物が目の前にいる。 「この通達をなぜご存知なのですか」田嶋はやっとのことで口を開いた。 山階は笑顔を貼り付けたまま声を発した。 「労働組合の人から教えてもらいました」 田嶋は全てを悟った。 『外部の労働組合か。当行が外部の労働組合に狙われているということだろう。当行に第二組合が出来るかもしれないということか』 日本の大抵の銀行では従業員組合と名乗る労働組合が組織されている。この従業員組合は銀行毎に組織されており、基本的には一銀行一組合だ。田嶋の所属する帝國銀行でも一つしか組合は公式には存在