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ボツだらけの8年…イトーキで"大阪のおっちゃん"と呼ばれる女性研究者が役員になるまで 夫は家事・育児全般を一手に引き受けてくれる"主夫"
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開発した技術が8年間も不採用続き、転職を考える 八木さんは、大阪市立大学大学院生活科学研究科で人間... 開発した技術が8年間も不採用続き、転職を考える 八木さんは、大阪市立大学大学院生活科学研究科で人間工学を学んだ。人間工学の専門家でもある。空間に置くプロダクト、特に椅子に興味があったそうで、卒論のテーマは「姿勢」にした。その研究を社会人になっても続けたくて、1998年にイトーキクレビオ(当時)の中央研究所に入社。家具の要素技術の研究開発をしていた。 家具の要素技術とは、製品をつくるための基本的な技術のこと。八木さんが入社して初めて担当したテーマは、高さが自由に変えられる机の機構開発だった。開発した要素技術は新製品に採用されれば日の目を見るが、八木さんが開発した要素技術はなかなか採用にならなかった。 当時の研究所にはテクニカルデザインレビューという審査があり、その審査に合格してはじめて製品に採用される。八木さんの担当テーマは審査では合格にはなるものの、製品に採用されない。結果、つくった試作品