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茂木健一郎 クオリア日記: 一体何が精神にさざ波を
生きものには、「今、ここ」から 先しか自由が与えられていない。 過去の時間は、どうしても動かす こと... 生きものには、「今、ここ」から 先しか自由が与えられていない。 過去の時間は、どうしても動かす ことはできない。 脳の記憶のシステムにとっては、 「過去を正確にとどめておく」 こと自体に価値があるのではない。 「今、ここ」からの先の時間を よりよく生きるために、 記憶は編集され、書き換えられ、 整理・統合されるのである。 だから、過去を振り返って ばかりいても仕方がない。 「今、ここ」から先に 起こることに、前のめりで向かいあう べきだ。 とは言いながら、人間にとって、 過去のことがどうしても 心の中に残ることがある。 江村哲二さんの『可能無限への頌詩』 の録音を聞きながら移動した。 自分がリサイトしていることも あって、 なんとなく、聴き返してみる気持に なれなかった。 それが、絶対の別れに直面して、 聞かなければならない気持になった。 今思えば、鬼気迫る。 精神が鳴動し、震える。 そし
2007/06/14 リンク