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夢の如・・二群の混声合唱とピアノ、アナログシンセサイザーのための(1997)
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夢の如・・二群の混声合唱とピアノ、アナログシンセサイザーのための(1997)
1997年秋作曲。神奈川県が20年ほど続けて行っていた合唱曲作曲コンクールを打ち切る際、これまで... 1997年秋作曲。神奈川県が20年ほど続けて行っていた合唱曲作曲コンクールを打ち切る際、これまでの活動を総括するようなフェスティバルを企画、過去の受賞者の中から3名を選んで新作を委嘱することになり、僕が作曲することになった。林光さんが僕を推薦してくれたのだ。 この曲は「日本の合唱曲」としてはかなり異質なもので、類似の書法を見いだすことはあまりないだろう。でも、ではここに用いられている作曲技法が全くのオリジナルのものかというとそんなことはまるでない。トーンクラスターの構成の仕方は一部リゲティからヒントを得ているし、ピッチをグラフのように記譜する方法は当時よく読んでいたマリー・シェーファーの著作からの間接的な影響だ。テクストは、万葉集から。たった一首の歌を引き延ばして、引き延ばして使っている。 「どうしてアナログシンセサイザーを用いたのか」とよく訊かれるのだけど、なんででしょうか。「音色が欲し