放水訓練：水と霧に煙る合掌集落 岐阜・白川村 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

霧が立ちこめる小雨の中、合掌集落から一斉に上がった水柱＝岐阜県白川村で２０１１年１１月６日、宮田正和撮影 岐阜県白川村荻町にある世界文化遺産の合掌集落で６日朝、放水訓練が行われた。小雨の中、５９基ある放水銃から水柱が上がり、１１０棟以上の合掌家屋を水のカーテンで包んだ。 木造かやぶきの合掌家屋は火災に弱い。延焼防止のため「荻町集落の自然環境を守る会」が、高台の貯水タンク（６００トン）との約６０メートルの落差を利用した放水銃を集落全体に整備した。 この日の集落は濃い霧に包まれたり、明けたりという、あいにくの天気。午前８時のサイレンを合図に、高さ２０メートル前後の水柱があちこちから上がった。詰めかけたアマチュアカメラマンらが盛んにシャッターを切っていた。【宮田正和】