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この国と原発:第1部・翻弄される自治体/1 玄海町、依存体質のツケ - 毎日jp(毎日新聞)
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この国と原発:第1部・翻弄される自治体/1 玄海町、依存体質のツケ - 毎日jp(毎日新聞)
◇エネ政策転換、描けぬ未来 地震大国・日本で、原発とどう向き合っていくのか。東京電力福島第1原発事... ◇エネ政策転換、描けぬ未来 地震大国・日本で、原発とどう向き合っていくのか。東京電力福島第1原発事故は、我々に難しい課題を突きつけた。今後の道を探る連載の第1部は「国策」に翻弄(ほんろう)されてきた自治体の現状を追う。 「何ば言いよるんだ、この人は!」。7月6日、佐賀県玄海町の町長室に岸本英雄町長の怒声が響いた。矛先はテレビに映る菅直人首相。全原発の安全評価(ストレステスト)実施を表明したことを報じていた。 町長は2日前、全国に先駆け玄海原発2、3号機再稼働への同意を九州電力に伝えたばかり。首相のひと言で海江田万里経済産業相の「安全宣言」は宙に浮き、町長は「ばかにされた」と同意を撤回。再稼働は見通せなくなった。 県の北西端にある玄海町はかつて、貧しい寒村だった。県から原発計画の話を持ちかけられたのは1965年。農漁業以外に目立った産業はなく、町民約8000人の1割近くが関東や関西に出稼ぎに