日本製紙：年８０万トン減産 被災からの復興計画 － 毎日ｊｐ(毎日新聞)

洋紙で国内首位の日本製紙グループ本社は３日、東日本大震災で被災し操業停止中の石巻工場を含むグループの復興計画を発表した。国内の洋紙市場縮小に対応し、１２年９月末までに石巻のほか富士（静岡県）、岩国（山口県）など５工場の老朽設備を順次停止する。グループの１５％に当たる年８０万トンの生産能力を削減することになる。 石巻工場は９月下旬から生産を順次再開。年約１００万トンから８５万トン体制に縮小し、１２年９月までにフル生産体制を整える。 老朽設備を停止し、最新鋭機に生産を集約することなどで年２５０億円のコスト削減を図る。石巻では低採算の輸出向けを減らし、高採算で需要が見込めるコピー用紙の生産を１２年度に開始。「震災を契機に生産は減らすが、工場の収益改善を通じて石巻の復興に役立ちたい」（同社）という。 また同日、設備縮小に合わせ、１２年度内に洋紙事業の１５％に当たる１３００人の人員を削減する方針も発