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リアル30’s:働いてる? 識者に聞く(中) 人材育成放棄した企業--首都圏青年ユニオン書記長・河添誠さん - 毎日jp(毎日新聞)
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リアル30’s:働いてる? 識者に聞く(中) 人材育成放棄した企業--首都圏青年ユニオン書記長・河添誠さん - 毎日jp(毎日新聞)
非正規雇用の増加は1990年代半ばに加速し、2000年代にさらに進みました。でも当時は不況のせい... 非正規雇用の増加は1990年代半ばに加速し、2000年代にさらに進みました。でも当時は不況のせいだと思われていた。「景気が回復すれば元に戻るよ」と。現実は違って、以前とは全く違う世界が眼前に現れている。 特にここ10年の最大の変化は、企業が人を育てなくなったこと。基幹産業ではまだ新人に職業的訓練を受けさせているが、多くの産業でそんな悠長なことができなくなった。派遣労働者や契約社員で、かつ技能を持つ人を、安いコストで期限付きで雇う。「人を育てる」という基本的な考えを放棄している。 その波は正社員にも及んでいる。使えるかどうか、働けるかどうかの判断がすごく速い。だから新卒切りや退職勧奨が増える。そこに優秀な非正規労働者をはめ込み、低賃金のまま正社員と同じきつい仕事をさせる例も多い。職を失うことへの恐怖からだれも企業にあらがえず、体や心を病んだり、過労死する人が出る。正規・非正規を問わず、30代