運輸安全委：重大事故の調査、警察も独自で 試行を検討 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

運輸安全委員会は１５日までに、事故調査報告書を作成する際、安全委がまとめた事実関係について、安全委と警察がそれぞれ独自に評価・分析し、原因を究明する試行的取り組みを、一部重大事故について実施する検討を始めた。安全委は従来、事故原因の分析を含む事故報告書全体を警察に提供してきたが、今後、一部重大事故については報告書のうち事実関係の部分の活用は認めるものの、それを評価・分析し、原因を解明した結論部分については警察が別の専門家に分析依頼する方向で調整している。 ＪＲ福知山線脱線事故の報告書漏えい問題の検証をしてきた遺族や専門家らの検証チームが１５日に事故調査の独立性向上を求める提言を行うことを受けたもの。大畠章宏国土交通相は同日の会見で「できるだけ国際標準に近づけるよう努力すべきだ」と話した。 事故調査と捜査の関係を巡っては、捜査による刑事責任追及を恐れた航空や鉄道会社などの企業関係者が、並行す