記者の目：「はやぶさ現象」を振り返る＝永山悦子（東京科学環境部） - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

◇日本の針路、考えるスイッチに ６月１３日、ぐるっと３６０度、地平線まで無数の星に埋め尽くされた夜空が広がる冬のオーストラリアの砂漠に、私はいた。そこへ７年間６０億キロの旅を終えた小惑星探査機「はやぶさ」が帰ってきた。探査機本体はバラバラになりながら、満月よりも明るく燃え上がり、その中から「子ども」のようにカプセルの光が飛び出した。手がかじかむほどの寒さも忘れた、はやぶさの見事なフィナーレ。今思い出しても胸が熱くなる。 はやぶさには、地球帰還前後から想像を超える世間の関心が集まった。これまでの宇宙のニュースとは違う「はやぶさ現象」が起きた。私は、この現象の謎を解くことが、混迷する日本の針路を開く一つのカギになると考える。 はやぶさは１２７億円で開発され、人類初の小惑星からの岩石採取に挑み、小惑星イトカワの物質を持ち帰ることに成功した。持ち帰った物質は太陽系の歴史を解明する手がかりになると期

[jiaozi]

はやぶさのプロジェクトは成功だけど失敗で、失敗だけど成功だった。失敗からも貴重なデータは得られるが、その捉え方は科学に対する人々の理解に依る。今回のがそのような理解の水準上昇に結びついてほしい。

[rajendra]

"「はやぶさは『国民は本当に役に立つものだけを欲しているのか』という問いを投げかけた。『国民が欲しているのは、国の明るい展望ではないか』と」"

[sciart]

科学技術に関する記事と思ったら、むしろ社会現象に関する記事だった。

[guldeen]

社会現象の盛り上がり、としてのはやぶさフィーバーを捉える記事。技術だけではメシは食えないが、仮にも『技術立国』で財を成した国としては、社会や政治の技術軽視の流れに歯止めをかけるべきなのは正論。

[taiyaki_tomato]

「はやぶさは『国民は本当に役に立つものだけを欲しているのか』という問いを投げかけた。『国民が欲しているのは、国の明るい展望ではないか』と」 川口PM