福島第１原発：注水増やせば汚染水拡大 冷却足踏み - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

◇建屋外でも１０００ミリシーベルト 東京電力福島第１原発の建物外で、極めて高い放射線量の汚染水が確認された。原子炉を冷却する海水の注入を、機器への負担が少ない真水に切り替えるなど、はかどる作業がある一方、放射性物質による汚染が次から次へと広がり、作業全体は足踏み状態だ。復旧の先行きが見えない中、原発敷地外への放射性物質の放出拡大も心配され、専門家は「放射性物質の監視体制の強化が必要」と訴える。 東京電力は福島第１原発で炉心冷却のために真水の注入量を増やしている。これまで海水を使ってきたが、真水に変更した。海水中の塩素が燃料棒に付着すると腐食するほか、結晶化して弁の働きに悪さをするからだ。だが、ここにきて「注入を増やすと汚染水が拡大し、外部に広がる危険性が増す」というジレンマが表面化した。 １～３号機のタービン建屋地下では放射性物質を含んだ汚染水が２４日以降、相次いで発見。通常運転時の冷却水