リビア：住民を「人間の盾」に ＮＡＴＯ苦戦 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

【ブリュッセル福島良典】リビア攻撃で多国籍軍を指揮する北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ、加盟２８カ国）は５日、３月１９日の開戦以来、リビア政府軍戦力の推定３０％を破壊したと発表した。だが、政府軍は標的になりやすい戦車を避けて目立ちにくいトラックを多用、住民を「人間の盾」に使うなど、相手の戦術も巧妙になっている。「友軍」である反体制派への誤爆も起き、ＮＡＴＯは難しい戦いを強いられている。 ＮＡＴＯ欧州連合軍最高司令部のマルク・ファンユーム准将によると、リビア政府軍は最近、反体制派や多国籍軍に対する戦術を変更した。リビア西部の激戦地ミスラタなどで地元住民を「人間の盾」として使う形で戦車や装甲車を市街地に隠し、トラックなどで兵員を前線に送るようになっているという。 このため、出撃した多国籍軍の航空機が政府軍の戦車などの空爆標的を特定できても、「人間の盾」のために空爆を見合わせざるを得ない場合があるとい

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「人間の盾」とは要するに、一般人の中に兵士や武器をカムフラージュすること。攻める側には卑怯な戦法と見えるかもしれないが、ゲリラとしては当然の戦法。「人民の海を魚のように泳いで何が悪い」ということだ。

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「空爆標的を特定できても、『人間の盾』のために空爆を見合わせざるを得ない場合があるという。４日には、５８回の出撃のうち、実際に爆弾を投下したのは１４回にとどまった。」