一古書肆のブログ: 特集 人生を変えた7冊の本

2008年5月19日 特集 人生を変えた7冊の本 この特集のテーマはズバリ、「人生」と「本」である。 私の人生は迷いの連続だった。そして迷ったときに、一番力になってくれたのが、本である。 人生の答えが本のなかにあるのではない。答えを出すのは常に自分の仕事である。 では本は、私に何を与えてくれたか。 その問いの答えを、私はすでに書いている。 角度を変えよう。 「本が人を選ぶ」という言葉がある。 この言葉に思い当たる人は、真の読書体験を持つ人である。 無数の本のなかからたった一冊の本を選ぶとき、それは無数の人間のなかから私が選ばれたのだ、という軽い意味にもとれる。 だが、「本が人を選ぶ」とは、もっと運命的な本との出会いのことだ。 その本の著者は、今生きている人かもしれないし、百年前の人かもしれない。あるいは、二千年前の人だっていい。 いつ書かれたかは、どこで書かれたか、と