「『第三の場』としての居酒屋文化のポテンシャル」、『日本の居酒屋文化』(マイク・モラスキー 著) | Mirai-Kairo.com

著者のマイク・モラスキー氏は、アメリカ出身で日本在住の研究者だ。研究テーマは、日本の戦後文化や音楽文化論、東京論などを通して、現代日本社会を捉えなおすことであるという。現在、早稲田大学で教鞭を執られているが、エッセイスト、ジャズ・ピアニストという顔も持っている多才な方である。 本書でも述べられているが、私にとっても居酒屋はトライ＆エラーの場所のひとつだ。だから、「上手くいったなぁ」とか「失敗したなぁ」とか思う経験も無数にある。店自体のセレクトもそうだし、席の確保の仕方や会話の仕方や話題など、ひとつひとつの選択や対応がダイレクトにその場の空気に影響し、すぐに自分の身にその結果が反映される。 つまり、お店の人や多くのお客さんによって培われてきた雰囲気を壊さずに如何にその場に溶け込むか。そして、それを如何に楽しむかが重要なテーマになるわけだ。上手くその流れに身を任せることが出来ることもあるし、ま

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飲み屋好きには特におすすめの本です。