ADHDのインプット・アウトプットの障害の具体例 | まいんずたわーメンタルクリニック

Ｃさんは４０歳の女性。経理の仕事を任されたＣさんは、出勤台帳からエクセルに入力作業を依頼された。まず、出勤台帳のデータA１（行B１、列C１）の数字を直接目視して、頭に焼き付ける。ここまでが入力の過程である。このときに、すでに注意の障害がおこる。A1の数字を確認したはずであるが、A2、A0などの数字も同時に目の中に入ってくる。数字が複数頭に入ったまま、つぎの転記の過程に進む。ADHDは手先の不器用なケースもある。小脳への影響があるのかもしれない。エクセルのシートのA１´（行B１´、列C１´）に転記をしようとする。A1´の位置を即座に見つけることができない。もたもたしている間に、先に覚えたはずの数字が、４１なのか６８なの９７なのか忘れてしまう。また、もとの台帳に戻り確認をする。といった作業がおこなれるために入力の進捗が遅れと同時に、ミスが起こるのである。 また、入力作業中に、隣の席の誰かに話

[kozokaeru]

“一時的に記憶することは作動記憶といい、作動記憶が大きいときには、さまざまな情報を同時に記憶することができるということである。ADHDにおいては、作動記憶と処理速度の大小によって、職業適応などが左右される