朝日新聞デジタル:ひたちなか ミニＳＬ運転会が５周年 -マイタウン茨城

今月で５周年を迎えた、ひたちなか市後台のミニＳＬの無料運転会。「片岡庭園鉄道クラブ」と称し、地元の有志が住宅地の一角で運営してきた。小さな蒸気機関車は、子供たちの笑顔を運び、会を支えるご近所同士の絆も結びながら、１周５０メートルの線路を走り続ける。 ７月１５日にあった５周年記念の運転会。ミニＳＬの持ち主、三井宣夫（のぶ・お）さん（７３）方の庭は、入れ代わり立ち代わり訪れる親子連れら２００人でにぎわった。庭は隣家に接し、線路脇には家庭菜園のナスやトマトが実をつける。 「ボーッ」。汽笛とともに機関車が動き出す。「ドドドド」と響く音は本物そっくり。客車は大人と子ども６、７人が座れば満員。発車前は緊張していた子どもたちも笑顔に変わった。２周でお客交代だ。 ３歳、６歳の孫２人と一緒に乗った会社員男性（６８）は「大人も一緒に楽しめていいですね」。 線路の幅は１２・７センチ。機関車も実物の１０分