特に人口回復策の最後の決定打となったのが、1484年にローマ教皇インノケンティウス8世が発布した、通称「魔女勅書」である。これは、伝統的に避妊、堕胎、嬰児殺しの専門的知識を有し、民衆に対して実践していた産婆を徹底弾圧する狙いであり、彼女たちを魔女として排斥しようとした。この勅令によれば、産児調節は死刑である。いわゆる、魔女狩りはこの後、欧州全体で激しさを増してくる。なぜ、男の悪魔ではなく、老婆の「魔女」が撲滅対象となったのか、その理由がこれではっきりする。カトリック教会のみならず、新興のプロテスタントもそ

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避妊、堕胎、嬰児殺しの専門的知識を有し、民衆に対して実践していた産婆が「魔女」として排斥されたのは人口の増加が目的とされたため。同性愛も歴史上人口増加が奨励された時代には激しく弾圧されている。