エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
第1幕『今弁慶』その11: プレイレポートbyたきのはら
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
第1幕『今弁慶』その11: プレイレポートbyたきのはら
そうして結局、五条大橋の鬼は退治されたのでしたよ。 そう亭主は言って、笑った。 もう日はとっぷりと... そうして結局、五条大橋の鬼は退治されたのでしたよ。 そう亭主は言って、笑った。 もう日はとっぷりと暮れて、擦りガラスの向こうは雪明りでほの白い。 「積もったようですが、なに、淡雪です。明日の朝には融けるでしょう」 そろそろお食事の支度をしましょうかと言いながら、亭主は立ち上がった。 「待ってください、鬼は退治されたとして、結局彼らは、その、天狗の弟子だとか狐だとかはどうなったのですか? 刀は、そして桜は?」 「おやおや。……私がしようとしたのは鬼の話です、刀も桜も余分な話……けれど」 座りなおして亭主は言った。 「彼らはね、東下りをすることになったのですよ。曙桜の初枝を持ってね。春、桜林の中で最初につぼみを結び花を開く枝には、春の気が凝るのです。その、幽明の境を越えてやってきた娘がその初枝を、端から取っていってしまったものだから、その年はいつになく春が遅かった……だから、彼らは千本桜の里の