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「神の名」による殺し合いの“異常さ” --- 長谷川 良
イラクでシーア派主導のマリキ政権に対して少数派スンニ派の巻き返しが始まった。国際テロ組織アルカイ... イラクでシーア派主導のマリキ政権に対して少数派スンニ派の巻き返しが始まった。国際テロ組織アルカイダ系スンニ派過激派武装組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が占領していった街々には多数のイラク軍兵士やシーア派民兵の死体が放置されているという。欧米メディアに報じられるイラクのシーア派とスンニ派の抗争は目を蓋いたくなるほどの悲惨なシーンが多い。それも両派とも「神の名」で相手を殺しあっているのだ。 ローマ・カトリック教会の前法王ベネディクト16世が2006年9月、訪問先のドイツのレーゲンスブルク大学での講演で、イスラム教に対し「モハメットがもたらしたものは邪悪と残酷だけだ」と批判したビザンチン帝国皇帝の言葉を引用したため、世界のイスラム教徒から激しいブーイングを受けたことを想起する。しかし、その引用内容がひょっとしたら大きな間違いではなかった、といった思いすら湧いてくる。 ただし、キリ
2014/06/24 リンク