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『斎藤昌三 書痴の肖像』(晶文社) - 著者:川村 伸秀 - 鹿島 茂による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
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明治・大正・昭和を生きた斯くも面白き出版人!風変わりな造本でいまなお書物愛好家を魅了し続けている... 明治・大正・昭和を生きた斯くも面白き出版人!風変わりな造本でいまなお書物愛好家を魅了し続けている〝書物展望社本〟――その仕掛け人・斎藤昌三の人物像と彼をめぐる荷風、魯庵、茂吉、吉… 明治・大正・昭和を生きた 斯くも面白き出版人! 風変わりな造本でいまなお書物愛好家を魅了し続けている〝書物展望社本〟――その仕掛け人・斎藤昌三の人物像と彼をめぐる荷風、魯庵、茂吉、吉野作造、梅原北明ら書痴や畸人たちとの交流を描き出し、日本の知られざる文学史・出版史・趣味の歴史に迫った画期的労作。 今では貴重な傑作装幀本の数々をカラー頁を設けて紹介。詳細な年譜・著作目録も付す。 地下水脈的ネットワークの中心にいた奇人歴史にはときとして人物交差点のような人が現れる。その人自身の業績もさることながら、親しく付き合ったり反目したりした人たちがあまりに多彩なので、この人物交差点を中心に据えた「交際事典」のようなものをつく