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『人はなぜ神話〈ミュトス〉を語るのか: 拡大する世界と〈地〉の物語』(文学通信) - 著者:清川 祥恵 - 南郷 晃子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
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『人はなぜ神話〈ミュトス〉を語るのか: 拡大する世界と〈地〉の物語』(文学通信) - 著者:清川 祥恵 - 南郷 晃子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
神話は、社会に生きる一人一人が記憶を承け継ぐために、異なる層/相で紡がれ続ける。生まれた時代、ジ... 神話は、社会に生きる一人一人が記憶を承け継ぐために、異なる層/相で紡がれ続ける。生まれた時代、ジェンダー、ナショナリティ、「人種」、政治的立場が異なっても、人は自らの現在の生と、… 神話は、社会に生きる一人一人が記憶を承け継ぐために、異なる層/相で紡がれ続ける。生まれた時代、ジェンダー、ナショナリティ、「人種」、政治的立場が異なっても、人は自らの現在の生と、自らが生まれ育った〈地〉を、それぞれの「神話」を通して記憶のなかで結び合わせている――。 いままで語られてきた「神話」は何を伝えうるのか。 あるいは、今、新たにどのような「神話」が求められるのか。 思考の枠組みの変化・生成を促すものとして「神話」言説が果たす役割を明らかにし、権威化と相対化を繰り返しながら変化をつづける、「神話」の実相を追究する。それはまさにいま現在の、現実の問題である。 本書は、さまざまな相貌を見せる神話〈ミュトス〉と