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『心理学が解き明かした「物語の面白さ」』
お世話になっております。物語創作技法研究者の佐藤です。前回でストーリー・ソリューション(SS)理論... お世話になっております。物語創作技法研究者の佐藤です。前回でストーリー・ソリューション(SS)理論が完結いたしました。今回は次の連載に入る前に小休止として、単発のトピックを取り上げたいと思います。小休止といっても内容は相当衝撃的。今回のテーマは「学問によって物語の面白さが解明されていた」です。 面白さの種類 物語の面白さを解き明かしたのは「認知心理学」という学問。大まかに言うと人間がどのように情報を処理するかを研究するものです。認知心理学では人間が物語を面白く感じる現象自体を情報処理の一形態として捉え、その内容に迫っています。 とはいえ、いきなり物語の面白さが解き明かされるわけではありません。まずはより大きなテーマである文章そのものの面白さから追究されますが、その結果、文章の面白さはたった二つの要素で決定されることが判明しています。認知心理学によると、文章の面白さは「トピックへの興味」と「