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『単純であるがパワフルな仕組み。』
「人間は、考える葦」ということをある哲学者が言っている。 その意味は、「人間は自然の中では葦のよう... 「人間は、考える葦」ということをある哲学者が言っている。 その意味は、「人間は自然の中では葦のように弱い存在である。 しかし、人間は頭を使って考えることができる。 考える事こそ人間に与えられた偉大な力である」としている。 確かに人間には、“思考”する能力を持っている。 しかし“葦”のような存在でもある。 葦はアシともヨシとも読む。 アシは悪に通じるのを忌み、「良し」に言い替えることも出来る。 即ち、人間、良くも考えるし、悪くも考える。 であるから、善悪の分別を知り、善に徹する生き方が大切なのである。 更に「葦の髄から天井を覗く」という諺もある。 即ち、細い葦の茎の管を通して天井を見て、それで天井の全体を見たと思い込むこと。 自分の狭い見識に基づいて、自分勝手に判断すること。 人間の見識が狭く偏ってしまうのは、人間の雑学に塗れ、見えるものだけを信望し、真理への見識に欠けてしまっているからだ。