『果たして本当に『安い！』ということが消費者にとって、ひいてはこの社会全体にとって利益となるのか？』

流通大手のイオンが、7期ぶりに赤字に転落し、今後はその軸足をコンビニと対して差の無い小型食品スーパー「まいばすけっと」の出店に軸足を転換し、3年後に500店舗に増やすという...。 『イオン７期ぶり赤字、軸足を首都圏小型スーパーへ』~YOMIURI ONLINE~090414 岡田元也社長は「消費者の生活防衛意識に対する認識を先延ばしし、価格面で対応できていなかった」と低価格路線を進める考えを強調したとある。この景気低迷の折、需要を喚起するという視点に立てば、低価格路線というのはある意味、ちょっとした呼び水にはなるかもしれないけれど、このことが果たして本当に消費者にとって、ひいてはこの社会全体にとって本当の利益となるか？と考えると、かなり微妙な気がしてならない...。 マーケティングの主権が、商品やサービスを供給する側から、そのサービスの供給を受ける側に委譲されたことは、明白な事実である。

[jackal0903]

無味乾燥な個性のない商品が大量生産されることを意味。流通が均一な商品を多くの人に同時に届ける使命は既に果たし終えている。人々は自分の判断基準に基づいた自分に必要な商品だけを求め。価格でなく商品の価値