『奴隷の人生 Ｗe must be careful about whom we listen to』

アリストテレスによる奴隷の定義は「生命ある道具」です。 苦役を強制されるだけが奴隷ではないのです。古代ローマでは家庭教師や医師・会計士として高額で売買され、相応な高待遇を受ける奴隷も存在していました。有用な「道具」なら感謝もされ大事に扱われます。 従って権利を含む待遇の問題ではなく、他人の意向に従って使われることが道具であり奴隷なのです。 ただし自分の自由な選択結果が、他人の意向と「たまたま合致」するのは奴隷ではありません。 物理次元に投影される「行動」は脳内情報処理（内部表現）の結果ですので、脳内情報処理（内部表現）に意図的な介入が他人からなされたか否かの問題です。脳内情報処理は無意識になされるので、他人の介入の自覚の有無は問いません。無自覚に誘導されても立派な奴隷です。 「生命ある道具」を認知科学風に言い換えると「内部表現に介入され使役されること」になるでしょう。 具体的な話をします。