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藪本雅子『ゲゲゲの鬼太郎とハンセン病』
ハンセン病の国賠訴訟で、原告団長をつとめていた谺さんいわく、 ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじは、ハンセ... ハンセン病の国賠訴訟で、原告団長をつとめていた谺さんいわく、 ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじは、ハンセン病であったとか。 初期の作品の「幽霊一家」に鬼太郎誕生の巻があり、それによるとこうだ。 売血を輸血した患者が幽霊になる事態が発生していて、 血液銀行につとめる水木が調査を命じられた。 調べてみると、自分の家の番地の古寺の者の血だということがわかり、 訪ねると、そこに幽霊夫婦が住んでいた。 夫は、「不治の病」でその治療費がかかるために妻が血液を売っているのだった。 妻はそのとき、妊娠していた。 数ヵ月後、水木が再度古寺に行ってみると、夫婦は死んでいた。 水木が墓を掘ったが、夫は身体が崩れていて運べず、 妻だけ墓に埋めて帰る。 墓の中で、幾多郎は自力で生まれ、墓穴から這い出してきた。 すると、死んでいる筈の父親が突然目を見開き、子供を励まそうと 目玉ひとつだけが顔から転がり出て、鬼太郎のそばに駆
2010/07/18 リンク