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拓郎
大学時代。 私の恋人は、坊主頭で、体育会系の野球部員だった。部員といってもずっと補欠で、レギュラー... 大学時代。 私の恋人は、坊主頭で、体育会系の野球部員だった。部員といってもずっと補欠で、レギュラーになったことは一度もなかった。代役だか何かで一度だけ公式戦のベンチに入ったことはあったが、その時も試合には出なかった。野球は好きだったが、野球には好かれていなかった。 大学四年の六月、彼は起業し、大学と野球部をやめた。 ひどい土砂降りの夕方、私は彼に新しい会社に連れて行ってもらった。 そこは、古びたマンションだった。 部屋の隅に積み重ねられたコンピュータを背に、彼はいつもと違う表情をしていた。 「俺、野球部だから坊主だったけど、ずっと長髪にしたかったんだよね」 閉め切った窓には激しく雨が当たり、雷鳴が響き始めた。 「おまえの髪も肩まであるじゃん……だからさ、俺の髪が……」 と、ここまで言ったところで彼は黙ってしまった。 思い詰めたような、それでいてどことなくいたずらっぽい表情を見て、ああ私はや
2006/12/15 リンク