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悪意がなかったはずの研究過程で捏造が生まれるきっかけ
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悪意がなかったはずの研究過程で捏造が生まれるきっかけ
生物系の研究室で、捏造が生まれるきっかけを見てしまった。その研究室のPIは研究不正とは程遠い性格で... 生物系の研究室で、捏造が生まれるきっかけを見てしまった。その研究室のPIは研究不正とは程遠い性格で、PIに悪意がなくてもこういう状況だと捏造が起こりうるんだなということを目の当たりにしたので、ケーススタディとして書き記しておこう。 PIは専門性に合わせて分業させるタイプであったので、複数の研究テーマにおいて、上流のこの解析はXXさん、中間はYYさんがやって、下流はZZさんが、という風に割り振られていた。その中で、最も上流の過程を担当しているXXさんは、外部からの仕事も含め、大量の仕事に追われて疲弊していた。性格的にNoと言えずに萎縮しやすく、タスク管理が苦手で、積み重なった仕事で完全に首が回らなくなったXXさんは、とうとう、プレッシャーに負けてしまい、やっていなかった予備実験を「やってうまくいった」ということにしてしまった。 XXさんがやろうとしていた実験系はあまりうまくいっていなかったが