他人の人生はホントわからん

父が死んだ。 まあ正直言うと「やっと死んでくれたか」という感じだ。 発達障害気味で子供の頃から悩まされ続けてきた。 父が帰宅してくるクルマの音が聞こえただけで 憂鬱になるような子供だった。 父は癌で死んだので末期は終末医療のホスピスに入ってた。 死ぬ1ヶ月ほど前、母が「あなたの人生ってどうだったの？」と聞いたそうだ。 そしたら全くの躊躇なく、即答で「最高だった！」と答えたらしい。 それはもう満面の笑顔で。 それ聞いて仰天した。母もビックリしてた。 父はとにかく不平不満の固まりみたいな人だった。 まあ理解もできる。満州引き揚げ者だった父は何もかも失った人だ。 満州での裕福な暮らしも、将来の夢も（海軍大将になりたかったそうだ）、 人生や安全や他人というものに対する安心感や信頼感、 幼い時代の友だち、想い出の地、本当に何もかも。 過酷な体験だったのはよく知ってる。 なにせ人前で全く涙を見せず、常

[AQM]

この1月は最期に「最高だった」と言った人の話を読んだのはこれで2件目だ。俺らも「最高だった」って言えるといいな。