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ベランダの彼女
薄いピンクのバラの鉢をもらった。 ベランダにはアロエという先客がいるが、こいつは手をかけずともいつ... 薄いピンクのバラの鉢をもらった。 ベランダにはアロエという先客がいるが、こいつは手をかけずともいつも青々と育ってくれる。バラは手がかかるとは聞くが、新緑に映えるその美しい色は手間を惜しませない魅力があったし、何せ最近仕事も忙しくないのでちょうどよい道楽になる。 だけどそんなバラという植物はものぐさな私が育てるにはやはり繊細過ぎたのだろう。案の定元気をなくしてしまった。あえて言い訳をするなら、しおらしい花を摘むのがあまりにも惜しかったのだ。 そのうえ運の悪いことにそれは5月のことだった。 五月晴れがくれる心地よく乾いた空気は、ハダニという厄介な居候をも連れてきた。 こいつらはダニというその名前の割には器用に生きる。糸をはいてクモの巣みたいな構造物を建設し、コロニーの繁栄を謳歌するのだ。 その文明は明らかに発達していて、最も進んだ文明の住人を自負している私にも手には負えない代物だった。 私たち